プラドレッドは太陽の香り

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男の見開いた目に、花はかろうじてそれを口にするのは堪えた。 男は近くの若い男性に目配せをする。 その若い男性が、花にビラを差し出した。 「4月から市民講座が開講されますよ。良かったら、ぜひ」 「ありがとうございますッ」 パアッと花が顔を明るくすると、それじゃあと言って、男は去っていった。
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