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「おい、待てよ! 1人で行動するなって」
そう言い、嵐の肩を掴んで止める。
「あんな場所で突っ立ってたってしょうがねぇだろうが」
「そうだけど、みんな不安なんだよ」
「俺だって不安だ。こんな建物、いままで見たことがねぇ。
遊園地のアトラクションでもホテルでもない、わからないから理解するためにはそのドアを開けるしかねぇだろ」
嵐の言葉に俺は言葉に詰まった。
嵐の事だから今回も1人で突っ走っているだけだと思ったけれど、嵐は嵐なりに考えての行動だったようだ。
「わかった。それならみんなでそのドアを開けよう。1人でドアを開けて、何か危険な事が起きたら大変だ」
俺はそう言い、一旦みんなのいる場所へと戻った。
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