台所

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「大丈夫。こんなことになったのは悠のせいじゃない」 俺はそう言い、悠の肩を叩く。 「誰も悠の事を責めたりはしないさ」 そう言いながら俺はチラリと嵐を見た。 あいつの場合は論外かもしれないけれど、それは言わずにおいた。 「……僕も一緒に行くよ……」 小さな声で悠が言う。 「よし! じゃあみんなで一緒に行こう」 ようやくみんなの意見が一致し、ホッと胸をなで下ろす。 こんな場所で言い争いはよくない。 仲間同士が疑心暗鬼になるだけだ。 とにかく今は俺だけでも笑顔でいなきゃいけない。 俺はそう思い、百合の手を握ってほほ笑んだのだった。
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