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「なにこの部屋、意味わかんない」
春姫がため息を吐き出して呟く。
春姫の言う通りだ。
全く意味がわからない。
この部屋に見覚えのある彗は青い顔をして、小刻みに体を震わせている。
「これってさ、もしかしてストーカーの仕業なんじゃねぇ?」
怖がっている彗を目の前にして、嵐が言った。
「ストーカー!?」
彗は目を見開き、今にも泣きそうな顔になって嵐を見る。
「あぁ。だってここお前んトコの台所そっくりなんだろ?
ってことは、この建物の住人はおまえの事をよく知ってる人物だ。
そう考えると、入口のドアが閉まったのはお前をここに置いておきたいからじゃねぇの?」
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