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「美味いなぁ……」
今まで食べたことのないような味に大満足だ。異世界の食べ物も悪くないな。
「ラプリアで作ったケーキもありますがどうですか?」
どんな味がするケーキなのかに凄い興味がある。
少女達が皿に乗せて持ってきた。
黄色に光り輝くまるでマンゴーのような色合いのケーキがあった。
俺はケーキを準備されていたフォークらしき物で一口大に切ると口に放り込んだ。
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「もう行ってしまうのですか……」
夜が明けて、朝日が昇り出した頃に宴が終わりを迎えた。
ケーキも素晴らしかったし村の人の俺とミズキさんに対するもてなしはとても良かった。
少しの間しか滞在していない村だが、名残惜しい気持ちが無いと言えば嘘になる。
だが、馬車が来てしまったのである。
この村に来る馬車は週に1度ほどのため今を逃すと次は1週間待たなければならない。
村の人達は1週間滞在してくだされと言ってくれるがやらなければならないこともある。
「ラプリアがとても美味しかったです。また今度必ず食べに来きますから……その時はお願いしますよ」
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