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この高校は、学年ごとに上履きに入っている細いラインの色が違う。 1年が赤。 2年が黄。 3年が緑。 教室に入ってきた人が穿いていた上履きのラインは緑だった。 ベージュアッシュの髪は教室の蛍光灯の下で見ても十分明るくて明らかに染めているのが分かる。 踵の潰された上履きと着崩された制服には新入生独特の初々しさはなく明らかに上級生の容姿だった。 “私立 神代第一高校” 比較的緩い校則。 進学校って訳でもないし、かといって誰でも入れるような偏差値の低い高校でもない。 県内にある高校の中では中の上程度の高校。 スポーツ面でもバスケ部は全国大会で上位に入るくらいに強くて練習も厳しいらしいけどそれ以外の部活は和気藹々としているらしい。 そんな私立 神代第一高校、通称 神代高の最大のアピールポイントは容姿に対しての緩い校則。 髪型や制服に対する規定が殆どないこと。 その所為か“神代高”はおしゃれな人が多いと有名らしい。 入学したばかりの私達1年生は別として 入学式でみた上級生達は確かにおしゃれな人が多いというイメージを受けた。 神代高の卒業生は美容関係やアパレル関係の道に進む人が圧倒的に多いという噂にも納得できた。
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