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「どっちとも言えないわね。そんな事より早く着替えなさいな。
見ててあげるから」
表情ひとつ変えずに放ってやった言葉で、葉月は悔しそうに唇を噛む。
俺のことを好きなくせに、他の男に心を許しかけた罰。
俺の心を引っ掻きまわしてるくせに、無自覚すぎる罰。
そして……もう俺に何も隠し事なんてして欲しくないから。
ありのままの三島葉月を見せてみろ。
そんな思いで、バスローブを脱いだ彼女を見つめた。
ほんのり薄紅に染まった身体と、無駄のないライン。
その美しさは一瞬で俺を魅了する。
真っ直ぐに俺を見つめたまま、パンツを履く葉月に俺も視線を一切逸らさず見つめ返す。
ここからはお前と……真剣勝負ってとこだ。
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