2870人が本棚に入れています
本棚に追加
───タクシーを降りた俺は、歌舞伎町の雑踏へと足を進める。
恐らく葉月を拉致ったのは、あの翔平とかいうホストに違いない。
おおかた強い酒でも飲ませられ、葉月がキス魔にでも豹変したんだろう。
何度も見て来たから嫌でも分かる。
泥酔した時の葉月は……小憎らしいほどに可愛い。
いくら女の扱いに慣れたホストとは言え、あの可愛さには確実にやられる。
もしも泥酔した葉月を押し倒していたら、俺はあの翔平ってホストをブッ飛ばしてやると心に思いながら、こ洒落たドアに手を掛けた。
最初のコメントを投稿しよう!