Act.21 Side Ayumu

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「だけど魔法が覚めるまでの限定かな」 「え?」 「明日にはオネエに戻らざるを得ないしな」 「……は?」 「泣かされたくなかったら、泥酔する前に寝ろ」 宣戦布告をした俺に葉月は言われた意味が理解出来ないのだろう。 口を開けたまま首を傾げて俺を見つめる。 それを横目に観察しつつ思い起こしてみれば、どうやら俺は子供の頃から変わっていないらしい。 好きな子をとことんまで苛めるタイプのガキだった気がする。 「部長……」 「なんだ」 「もしかしてお酒飲んでたんですか?」 今度は真顔で聞いて来た葉月に、結局吹き出して笑ってしまった。
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