第5話 カミサマはいない

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手紙の最後。 他言し、現れなければ、壊すとあった。 「そう思い、ひとりで来ました」  昨晩から、事情を知る桜田が、県警から出さないでいる。 「なかなか、上手く事は運ばないものですね」 「運ばれては、私達、警察が居る意味がありません」 「警察組織を辞めなければ、周りの人間が傷つきますよ」 「辞めません。あの人を、捕まえるまでは」 「とても心配しています。復讐を支えに生きてきたのに、今、何の為に生きているか、分かっているのかと」 「あなたは、何の為に、生きてる人間を、自殺する様に仕向けていたんですか」
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