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そのあと、さすがに全部は食べられなかったのか、〝猫〟は、それでもケーキを半分平らげた。
…こいつの胃袋はブラックホールなのか?
残った分は、明日の朝食のデザートに取っといてやる
ケーキにラップをしながらそう言うと、
〝猫〟は驚いたように目をまんまるにした。
「あした、も…ここにいて、いいの?」
きゅっと唇を固く結び、今にも泣き出しそうなそいつ
…夕飯を食わせたら、さっさと追い出すとでも思ってたんだろうか、こいつは…
我慢できなくなったように、ずびぃっと小さく鼻をすする姿は、正直ちょっとツボだ。
「明日でも、明後日でも
……お前がここに居たいと思うだけ、好きに居ればいい。」
淹れたての紅茶をズズッと啜り、俺はそう口にした。
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