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朝は、苦手だ。
できることならば、ずっとこのまま、このふかふかの毛布にくるまっていたい。
そんな俺の願望を遮るように、さっきからけたたましく鳴っている目覚まし。
うんざりとそれを見たあと、掌でパン!と音を止めて、再びベッドへ潜り込む。
「かおる~?」
その数十秒後、ガチャとノックもなく開いたドア。
もちろん俺は、ベッドの中。
「かおる…」
「……」
あと、10分だけ。
10分だけ寝させてくれよ頼むから。
そんなことを心の中で呟き、再び眠りの世界へ旅立とうとしたとき
「…かおるが起きないのが悪いんだからね」
切なそうに耳元で囁かれた…と思えば
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