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「くっさ!!!」
次の瞬間、ぷーんと臭う俺の嫌いな香りに、思わず飛び起きた。
「かおる、おそよう」
あまりの臭さに鼻を摘みながら、横でニコニコと笑う奴を睨む。
「おっ前…ふざけんなよ?」
「俺は至って真面目に、かおるを起こそうとしただけだよ?」
「だからって、〝それ〟を使うか!?もっと他に起こし方があるだろっ」
ビシッ!と俺が指差した先にあるのは…
「美味しいんだよ、玉ねぎ」
そう…
コイツは、俺の嫌いな食べ物ベスト3に入る玉ねぎを、生のまま俺の鼻に擦りつけやがったのだ。
…悪魔め。
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