16人が本棚に入れています
本棚に追加
「玉ねぎが嫌いなんて、かおるは子供だね~」
ヨシヨシとあやすように頭を撫でられ、子供を見るような目で見られる。
…おい、ふざけんな。誰が子供だって?
しかも、俺の頭を撫でているその手は、もしかしなくても、玉ねぎを触った手か?
生臭い玉ねぎを触った手で、俺の頭を撫でている…だと?
ヒクッと顔が引きつるのが分かった。
「大体、飲食店を扱ってる会社の社長さんが、玉ねぎ嫌いなんて、世の奥様方もガッカリだよ?」
「オ・イ、そこまで言うか?」
俺の頭を撫でている手を、さりげなく振り払う。
…クッソ、髪が玉ねぎ臭くなったらどうしてくれる。
最初のコメントを投稿しよう!