夜明けのグラウンド

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何となく気恥ずかしくて 私は彼をまともに見れずにいた それと 化粧直しもせずに 夜明けを迎えた私の顔は おそらくひどいことに なっているはず まじまじと 顔を見られたくなくて つい俯き加減になってしまう 互いに言葉を発することもなく ゆっくりとグラウンドの中ほどまで 歩みを進めると ふと立ち止まった彼に 不思議に思いながらも 私も足を止めた
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