夜明けのグラウンド

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ちょうど頭一つ分の身長差 私の頭の上に 彼の顎が触れているのが やけにくすぐったかった 私は顔を横に向け 彼の首元に 自分の頬を ピタリとつけた こんなに近く 彼を感じていることが 不思議だった こんなに触れ合っていることが 信じられなかった 緊張しながらも すごく心地よくて 幸せな時間だった 朝の静けさの中 ただただ 彼の温もりを 感じていた
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