ep.1

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桜がまだ綺麗に咲いている4月。 私こと、国崎棗は家から歩いて10分ぐらいの所にある、大海高校に昨日から通っている。 小学生の時からの親友である、山根紀子と2人で歩いて登校中だ。 「本当に最悪だー」 私は入学して2日目にして気持ちはすでにブルーだった。 「ナツは落ち込みすぎ。昨日のことはドンマイとしか言えないよ」 「そうなんだけどさー」 全ては、昨日の入学式が終わってからの各クラスで行われたLHRに事件が起こった。 各自の自己紹介が終わった後、1年B組の担任である、里中祐樹先生が、 「えー、せっかくだしクラスの委員長決めちゃうか。誰かやりたい人いる?」 もちろん、誰ひとり手を上げる人はいなかった。
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