第1章

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警察と救急車が到着した。 警官は俺を見るなり 「テレビで存じ上げてます。 貴殿はアノ有名な車椅子の 数学博士……」 「有名だなんて……とんでもない」 そう、俺はアメリカは おろか世界中に車椅子の 天才数学博士とテレビにも 何度も出演していた。 大学でも真面目に講義している。 高い所にも数式が書けるように ランナーが使う特殊な義足を 講義中は装着して俺は 教壇を歩き回り、数式を ボートに書いて解説を した。 数式は嘘を付かない。 この世界は数学で作られている。 なのに……どうして君に…… 誰が…… 警察の現場検証が 始まっていた。 「大丈夫ですか、 ボーッとしてますが……」 「ああ、はい? 」 そりゃ、そうだろう。 俺は彼女を未だに愛している。 だから、だから…… 許せなかった。 「お気持ちは察します」 本当かよ?!
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