第1章

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「何で……こんな事に」 「俺のほうが聞きたいよ」 「悪かった」 翌日の新聞には 私の自宅に強盗が入り、 彼女を銃殺した事が派手に載った。 俺は ” お前が悪いんだ! ジョセフィン! ” と新聞記事を 見ながら思った。 しかし、私の瞳からは 涙が零れていた。 数日前…… 「スティーブ、実は私……」 「それは性交で 移るウィルスじゃないか!! ジョセフィン、一体、誰に? 」 「別れましょう……貴方は 悪くないわ」 「冗談じゃないよ」 「貴方には感染の可能性は 低いわ……何故なら…… いつも私を思ってくれる 貴方は……」 「やめてくれ! キスでも 感染してたら……僕も感染者だよ。 AIDSじゃなくて 良かったじゃないか? というより……君以外には 考えられないんだ」 「貴方のそういう所が素敵。 でもね、分かる? 私と 結婚しても子供は無理なのよ? 」 「それでも君を大切にする」 「無理よ」 「ジョセフィン、もしや他に 好きな男でも出来たのか?! 」 「……」 「答えろ! 」
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