16人が本棚に入れています
本棚に追加
「何で……こんな事に」
「俺のほうが聞きたいよ」
「悪かった」
翌日の新聞には
私の自宅に強盗が入り、
彼女を銃殺した事が派手に載った。
俺は ” お前が悪いんだ!
ジョセフィン! ” と新聞記事を
見ながら思った。
しかし、私の瞳からは
涙が零れていた。
数日前……
「スティーブ、実は私……」
「それは性交で
移るウィルスじゃないか!!
ジョセフィン、一体、誰に? 」
「別れましょう……貴方は
悪くないわ」
「冗談じゃないよ」
「貴方には感染の可能性は
低いわ……何故なら……
いつも私を思ってくれる
貴方は……」
「やめてくれ! キスでも
感染してたら……僕も感染者だよ。
AIDSじゃなくて
良かったじゃないか?
というより……君以外には
考えられないんだ」
「貴方のそういう所が素敵。
でもね、分かる? 私と
結婚しても子供は無理なのよ? 」
「それでも君を大切にする」
「無理よ」
「ジョセフィン、もしや他に
好きな男でも出来たのか?! 」
「……」
「答えろ! 」
最初のコメントを投稿しよう!