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「ジョセフィン、どうして
答えないんだよ! 」
彼女は答えなかった。
俺の中で彼女への
愛が殺意に変わった。
ただ、彼女さえ永遠に側に
居てくれると約束してくれたなら
違っただろう……。
新聞は俺に哀れみの記事を
書き立て……ニュースや
ワイドショーでは
仲睦まじい二人の
映像が流れていた。
映像の中でインタビュアーが
彼女にマイクを向けて質問する……
「ミス・ジョセフィン、
スティーブ博士と結婚を
決めた理由は? 」
彼女は満面な笑みで
「彼は私が出逢った中で
最高に紳士な人よ。どんな人も
見下さない……女性を尊重
できる世界一、素敵な
男性だからよ。彼以上の
紳士は居ないわ」
とキッパリ答えた。
そして、どこに行くにも
二人の姿。
場面はあの夜の自宅に
戻る……。
キャスターの解説が始まった
所でテレビを消した。
「ジョセフィン……
ウィルスは
一体、誰から? 」
俺しか知らない真実。
連日、悲しいヒーローとして
俺はテレビで取り上げられた。
もう……疲れた。
疲れた。
ねぇ……ジョセフィン?
君が一番、愛していた人は誰?
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