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「____と、言うわけさ」
サラッと自慢を織り交ぜながら、めちゃくちゃ長い説明を聞き終えて理解するのに十数秒時間を使ってしまった。
つまり要約すると、成績上位の30名が集められたクラスってことね。
「つまり、僕達はこの学園の成績優秀なエリートクラスってことだね!」
うん、なんでその一言で説明出来なかったのかはあえて触れない。でもその前髪を横に流す仕草はやめてください。花輪君ですか貴方は。
というかそんなことよりもだよ!!もっと大事なことに気付くべきでしょ!
雷山はさっき一緒のクラスって言ってたからつまり、その、俺も特待生ってこと…?
うっわぁあああ。これは帰ったら速攻奈央に自慢して褒めてもらおう!!
長い緑髪の幼女が「こいつはいいな!」なんて言ってる幻聴が聞こえてきそうなくらい盛り上がってしまう。
「と、とりあえず紅葉嬢。そろそろ体育館の方へ移動しないかい?」
顔を抑えながらくねっていたら見兼ねた雷山が声をかけてくる。悶えてるところ見られるとか紅葉凄く恥ずかしい子!
あ、そうだ。なんか色々ややこしくなる前にこれだけは言っとかないと。
「そうだね、行こうか雷山。あ、因み俺男だから紅葉嬢は違うよ?」
俺が言った瞬間空気が固まった。俺と雷山だけじゃなく、周りに居た複数の新入生も。あっれー、おっかしいなぁ。何時の間に氷属性の魔法使えるようになったんだろー。
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