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あれ?そういえば俺あの子に名前なんか教えたっけ?
最後に紅葉君って名前を呼ばれたような気がしたけど…。
「おーい!くれはー、置いてかないでくれよ!」
あ、やっと拓海も夢の国から帰ってきた。むしろこっちが置いてかれた気分だったよ…。
「遅いよ拓海。みんなもう教室に着いてるよ?」
「あはは、悪い悪い!っと、空いてる席が結構あるな。どこに座る?」
拓海と教室に入って辺りを軽く見渡すと、座ってる生徒半分、数人のグループで立ち話をしながら仲を育む生徒半分。といった具合に分かれてる。
ちなみにさっき俺達を待っててくれた女の子も友達と仲良く談笑中みたいだ。さっそく数人グループなんてコミュ力高すぎでしょ。
「んー、どこに座ればいいんだろーね」
もう一度軽く教室全体を見渡してみるけど、先生がどこにも居ないっぽいなぁ。
さてどうするか。と、迷っている間に近くで談笑していたグループの男子生徒が声をかけてくる。
「先生なら一旦職員室行ってくるから、適当な席に座っててくれだってさー」
ほー、席がどことかは別に決まってなかったんだ。
「そうなんだ、ありがとう!」
教えてくれた男子生徒にお礼を言いながら拓海の方を見ると、どうやら席を決めたみたいだ。
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