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「まさか君とこのクラスで再開するなんて本当に奇遇ですねぇ」
「お前こそ俺に話しかけてくるなんてどういう風の吹き回しだよ、西ノ宮(にしのみや)」
あ、やっぱりこの二人は険悪なんだ。昔なんかあったのかな?
「いやいや、まさか君如きが僕と同じクラスに入れるなんて思ってもいなかったので」
ふふふ、と笑いながらかなり皮肉を込めた物言いをしてるのはどうやら西ノ宮君というらしい。
あんまりこの会話に入りたくないけど、そろそろ二人の視線だけで火花が出そうな様子だったので助太刀をしようかな。
「え、っと、西ノ宮君…?初めまして!俺は西条 紅葉。よろしく」
「ん?あぁ、これはこれはどうも。挨拶が送れて申し訳ない。西ノ宮 玲司(れいじ)です。どうぞよろしく」
ふう、どうやら一時休戦に持って行けたようで安心した。
「ほら、拓海も何があったかわからないけど、とりあえず落ち着いて。まだ初日だよ?」
小声で拓海に伝えると、軽くため息を吐きつつもどうやら落ち着いてくれたようだ。良かった良かった。
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