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「よしっ、問題ないっ!」
制服に違和感がないかの確認の為に鏡の前に立ってみたけど、いつも通り左右に金髪のメッシュが入ったアシンメトリーな髪型をした中性的な顔立ちの自分が映っている。今日もイケメンだっ。ごめん今のなしで。
そんなバカみたいなことを考えながら、最後にお気に入りのローブを羽織って着替え終了。
ローブを羽織ってしまっては制服があまり見えないかも知れないけど、特別珍しい制服って訳じゃないからノープロブレム。勿論校則的な意味でも。
「おにいちゃーん! そろそろ朝ご飯だから起きなよー!」
鏡の前で軽くポージングの練習をしていると、愛くるしい一つ下の妹である奈央(なお)に扉を開けられてしっかりと見られてしまった。オウシット。
「…朝からなにやってんのおにいちゃん…」
「ちょっと待って奈央! そんなゴミを見る目でおにいちゃんを見ないでおくれっ!」
違うんだっ!これはその…新しい朝のストレッチなんだよ!決してナルシストとか意識高い系とかじゃないんだよ!信じておくれっ!
「はぁ…。まぁおにいちゃんだもんね。そんなことより朝ご飯出来てるから早く食べないと片付けるよ?」
俺の願いが届いたのか、奈央は何かを諦めたかのようにそう言うと、部屋を出て一階のリビングにさっさと降りて行ってしまった。
「わわわ! ちょっと待って! 食べるから片付けないで!」
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