3088人が本棚に入れています
本棚に追加
/623ページ
「あの…迷惑じゃなかったら 四人で何処か遊びに行きませんか?」
「…いいの…?そんな気分じゃないんじゃ…」
「だから気分を変えたいんです!」
仁と健人さんが顔を見合わせている。
原田先生がお酒を隠していたことも、お父様がそれをこっそり手渡していたことも、確かに怒りの原因だろうけれど それ以外に長谷部さんに何かあったのかも…
「仁、いいわよね?特に予定もなかったし」
「もちろん!お詫びも込めて、遊びに行こう!」
仁もお父様のことで後ろめたいからか、大袈裟に大賛成した。
「…加恋、大丈夫か?」
健人さんは、浮かない顔で長谷部さんを覗き込む。
「…うん。ジッとしてても嫌な事しか考えないし…仁さん 江田さん、お願いします!」
ペコリと私達にお辞儀をした。
嫌な事…
その部分に引っかかりながら、彼女が話したければ相談に乗るくらいは出来るだろうと 気持ちを切り替える。
最初のコメントを投稿しよう!