第1章

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俺はトオル、天才少年だ。 どのくらい天才かというともう全てがだ。 テストはいつも満点だし、運動能力もなんとワンダホー! それにそれを証明するかのように、かっこいいの塊な俺が廊下を歩くと、 みんな自分の存在が気恥ずかしくなって、目を反らす。 ラブレターだって毎日のように、「死ね」や「偉そうなんだよっ!」と言った内容のものが毎日届く。 ああ~、みんなツンデレかヤンデレなのかな。 偉そうなんだよっ、はきっと、「トオル君なんかに私の心がときめいてるなんて・・・!もうなによっ、トオル君のくせに生意気だよっ」 の遠回しな表現なんだろうね。 まあでも仕方がないことだ・・俺にときめくのは当たり前!!! それに死ねっ、は「私のものにあんな完璧なトオルくんはなれないのねっ・・・神様不平等よ・・でも私のものになれないのなら・・・・いっそ、死んで。」の略なんだろう。 でもごめん!俺まだ、死ねない!! それに地球の財産の俺に死んでほしいとか、 君、頭、沸いてる? あーあ、ほんと、困っちゃうよ。 てか俺、やべえ。 ちなみに俺の名は山田トオル。 小学校六年生だ。 12歳だ。 もう一度言うぞ。 小 学 校 六 年 生 だ 。 そして12の約数は、1、2、3、4、6、そして・・・12 だっ!!!! ちなみにに3と4の最小公倍数は・・・12だ 。 約数とか、俺、なんか、ぱねえ。
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