第1章

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学校も終わり、俺は小鳥やカラスに讃美されながら(讃美って言葉いいな、俺に合っている) 漆黒のランドセルを背負って下校した。 気持ちのいい青空だナアっ! 清々しい青空だナアっ! そう考えを巡らせながら俺は家路についた。 家についた。 はずだった。 つく、はずだった。 だが天は俺にそうさせなかった!!!!! 「いしやあーきいもおーーー」 甘いすいーてぃーな香りだ。 残金は・・・・427円。 ・・・いける。 小学校絶対悪である買い食いも、俺ならば許される。 俺ならば!!!!! 俺は甘美な香りに誘われ、自分の運命へと一歩踏み出した。 「・・・いも、ひとつください。」 「あいよお。ちょっと待ってな。」 焼き芋屋のムッシュはなにやらごそごそしている。 む? ロープとな? ムッシュは妖しげなロープを持っている。 そして・・・そのロープをこの俺に、 巻きつけたあ・・・!!!!! 「小学生1人確保しました。 結構バカそうで簡単に引っかかりました。」 え!え!えええええ!! バカそうとか、ツンデレかよっ! この賢そうな顔を見てそんなことを言うなんて!!!
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