*ミルクと海翔先生のお留守番*

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休憩室。 芽依ちゃんがここで働くようになってから、 お休みの日のお昼になると、 芽依ちゃん特製のお弁当を食べるのが楽しみになっている。 海翔先生がお弁当箱を開けると…… 美味しそうな卵焼きの匂いが辺り一杯に広がった。 「ニャーン」 (わぁ!美味しそう……) 思わず感嘆の声をあげてしまった。 だって、私の大好物なんだもん……。 そして、 海翔先生がその美味しそうな卵焼きを、 私専用のお皿に入れてくれたもんだから、 「いただきます」を言うのも忘れて食べるのに夢中になってしまった。 「ハハ、ミルク。 そんなに慌てて食うなって……。 芽依がミルクの分も作ってくれたから、ほら?   砂糖抜きのミルク専用のだから一杯食えるぞ。良かったなぁ?」 そんな、 食いしん坊な私のことを、 海翔先生はとっても楽しそうに笑いながら頭を撫でてくれている。
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