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そんなことを考えてると、
「ねぇ、ねぇ、海翔はなんにするか決まった?
AランチとBランチ、どっちにしようかなぁ?
どっちも美味しそうで迷っちゃう」
嬉しそうにメニュー表の写真を指さして、
見比べながら、どれにしよーかなぁ?
なんて小首を傾げながら話しかけてくる芽依。
そんな無邪気な芽依を見ていると、
どんなことでも思う通りにしてやりたいと思ってしまう。
「じゃぁ、俺がAランチにすっから、芽依はBランチにして、シェアすればいいだろ?」
「え!良いの?」
「あぁ」
「ありがとう」
こんなことくらいで芽依の笑顔が見られるんだったら安いもんだ
そんなことを思いながら、
無邪気に喜ぶ芽依の笑顔に見とれていると、
不意に松岡の顔が浮かんできた。
スッゲー自分勝手な考えかも知れんぇけど、
アイツの為にも、この幸せを守っていかなきゃなと改めて思わされた。
まぁ、改めて思うまでもなく、
ーーこの無邪気な笑顔を守る為だったら、
どんなもんでも乗り越えてみせるけどな……。
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