*リカの憂鬱*

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いつも、 どんな時でも…… カメラや他人の前では、 ツンとすまして、 誰も信用しないって顔してポーズ決めてるあたしだけど、 小さい頃から姉さんのことが大好きだった。 あたしの生まれる前のことだから覚えてはいないんだけど、 父親の連れ子だった姉さんは、あたしと歳が13も離れている腹違いの姉妹で。 小さい頃に母親が病気で亡くなって以来、 仕事で忙しかった父親の代わりに姉さんが育ててくれたようなもんだった。 それに、 姉さんが結婚してからは、 帰りの遅い父親と暮らすあたしが可哀想だって言って、 ずっと面倒を見てくれていたし。 だから、 姉さんが39歳の若さで天国へと旅立ってしまったことを、 ーーどうしても受け入れることができなかった。 そのことを憲ちゃんもよく知ってたから、 姉さんが病気だと知ってからは、 いつも気にかけてくれていたのに……。 「憲ちゃんの、言う通り、逢いに行ってれば、良かったのにっ……。 もう、逢いたくても、逢えなく、なっちゃった…」 どこまでもバカなあたしは 泣きながら後悔することしかできないでいた。
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