第9話

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「……失礼」 それを遮る、低くて甘い声。 ーーピン。と、一瞬にして空気が張り詰める。 何故そうなったのかは分からない。 ただ 「飯山さん。警備員は呼ばなくていいよ」 やけに落ち着き払った態度と 「雛森。立てる?」 静かに響く足音と 「……困りますね。こんな事をされては」 彼女に向ける、冷たい笑顔が 「赤西部長夫人」 怖かった。
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