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「……確かに」
私の答えを待つ中、代わりに口を開いたのは、渡された封筒を開けて中身を確認する乾課長。
カサ……っと、紙が擦れる音が聞こえる。
「雛森さんと赤西部長が一緒に写っている写真はないようです」
何枚かある写真らしきものを全て確認し、それを一度奥様に見せてから、再び封筒の中に戻した。
「写っているのは、ひとりでホテルらしき建物に入っていく赤西部長。雛森さん。ひとりでホテルらしき建物から出てくる赤西部長。ですね」
写真に写っていたものを簡単に説明した乾課長は、頭の上に『?』マークを浮かべた飯山さんから受け取った私の荷物とともに、閉じた封筒を神崎くんに渡した。
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