第9話

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「オシャレなイタリアンか気楽な居酒屋、どっちにしようか迷ってるんですけどー。雛森さん、どっちが好きですか?」 「いえ。私、行くとは言っていません。それよりも飯山さん」 余計なお世話かもしれないが、気になるものは気になる。 「いぬ」 意を決し、顎に人さし指をあてて考える素振りをする飯山さんに切り出してみると 「……雛森江茉さん?」 背後から私を呼ぶ声に邪魔をされた。
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