第1章

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ガチャ 「柏木さ~ん?レジ締め見てもらえますか?」 バイトの子が入ってきた。 ヤバい。 あたしは服をきて慌てて、飛び出した。 やば。 何も言わないで飛び出しちゃった。 閉店後、倉庫見たらもう梶くんいなくて 悪いことしたなって思った。 でも 仕方ないじゃない。 あんなとこ見られたらクビになってしまう。 あたしは従業員出口から急いで駅に向かった。 え、梶くんの会社のトラック? 「こら、俺を置いていったな?」 「キャッ!」 梶くんが後ろから抱きついてきた。 「か、梶くん………あたし、用事が………。」 トラックに無理やり乗せられて、人気のないところに連れて来られた。 ガタッ 助手席のシートを倒された。 「俺さ、あんなにじらされたの初めてなんだわ。」 真面目な顔 「じらしたわけじゃ………」 「責任とってね。」 とっくに21時過ぎてた。 トラックから流れるラジオが助手席がきしむ音をかき消す。 あたしは日焼けした梶くんに抱きついて 梶くんの首筋に何度もキスした。 下着なんか見てくれた? 高かったんだからね。 運転席の下に落としたら汚れちゃう。 梶くんはあたしの身体を揺らしながら強引に押し付ける。 少し黒木春斗の顔が浮かんだ。 トラックの窓が曇って綺麗な満月がぼやけてうつってた。
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