第1章

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次の日、黒木春斗にあやまりのメールをしたら 「自分も撮影が押してて行けなかったんで大丈夫です。また誘います。」 って返ってきた。 梶くんの身体を思い出して、仕事中なのに変な気持ちになって 梶くんに会いたくなった。 早く、荷物こないかな。 今日はライバル少ないし。 あたしの休憩に入る直前に梶くんがきた。 「あ、梶くんっ………。」 「すみません。荷物お願いします。」 梶くんはあたしをスルーして他の人に伝票を渡した。 え、 わざと他の人に渡した?  なんで? 昨日だって。した後に また明日ね~って 言ってくれたのに。 休憩、行かなきゃ。 でも納得できない。 あたし、怒らせた? 「わっ!びっくりした!」 あたしはトラックの中で梶くんを待ち伏せした。 「さっきシカトしたでしょう?あたしなんかした?」 「勝手に乗るなよ。」 「もう抱いたから興味ないの?」 「お前のためだろ。」 「え?」 「知られたくないんだろ?俺、顔に出してしまうから。だからあーしたの。」 え。 梶くん、顔が赤い。 意外と純情? 「な、なんだ。わかった。ありがとね。」 あたしもなんだかつられて赤くなってしまう。 「じゃ、じゃあ。またね。」 あたしはトラックを降りようとした。 ガシッ 梶くんがあたしの腕を掴んだ。 「梶くん?」 「あ、あのさ。今日……。仕事の帰りに飯行かないか?」 「え、あ、うん。」 食事。 梶くんと。 信じらんない。 こんな日が来るとは。 まさか付き合ったり? 早く、閉店時間にならないかな。 あたしはあれから楽しみで仕方ない。 ニヤニヤしちゃう。 「お疲れ様です。」 「あ、お疲れ様です。」 若い警備員が近づいてきた。 「昨日、そこの間接照明ついたままでしたよ。」 「え!あ!すみません。気をつけます。」 「○○○運送の方とイチャイチャしてるとそのうち大きなミスしますよ。」 「え………」 「店長さんに言ったらどうなるかな?」 「え………あなた、何なんですか?」 「口止めに後で警備員室きてください。」 「へ?」
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