第2章

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あれから峰さんの梶くんに対するアタックが始まった。 荷受けにはあたしを行かせない。 梶くんが来るのをわかっているときにはあたしを無理やり休憩に行かせたりした。 あたしも悪かった。 あたしも梶くんが好きだとはっきり言うべきだった。 後悔した。 阿部くんは、あれからすぐに退職したらしい。 他のテナントの子にも手を出していたらしい。 それを通報された。 あたしはホッとした。 自分の気持ちに嘘ついたから、バチが当たったんだ。 峰さんにはっきり言わなきゃ。 まだ、話してる 梶くんと楽しそうに。 あたしはイライラしてきた。 誰にも梶くんを渡したくない。 峰さんに梶くんとエッチしたこと言ってしまおうか。 くやしい あたしの梶くんなのに! 「おっ!ビックリした?」 あたしは梶くんを荷物専用エレベーターの前で待ち伏せした。 「楽しそうに話してたね。」 「あ、峰さん?」 「長いよ。話。」 「ごめん。……っってなんで俺があやまんの?(笑)」 あたしは梶くんとエレベーターに乗った。 「休憩?」 「いーえ。」 「いいのか?」 「梶くんがスゴイのしてくれるまで行かない。」 「ここで?」 「うん。」 「アパートくれば?」 「やだ。ここでしたい。」 「カメラあるよ。」 「……。わかってる。でも、あんな風に仲良くしゃべってて嫌なの。」 「ヤキモチ?」 梶くんは被っていた帽子を防犯カメラにかけた。 「おいで。」 「うん。」 あたしは梶くんに抱きついた。 梶くんはあたしの顔を自分に向けた。 「あんまり、しちゃうと大変なことになるからキスだけな。」 そう囁くと唇を近付けた。 チュッ…チュッ… あっん 焦らすキス 唇を何度も吸う 「アンっっ、いじわる。」 「だめだ。俺も我慢できない。」 エレベーターが動き出した。 「誰か乗ってきちゃう。」 「このまま、柏木さんを連れて行きたい。」 「あたしも。ぐしゃぐしゃにされたい。」 エレベーターは下にドンドン下がる。 「ああっ!だめだ!トラックの荷台に入って!」 あたしたちは、周りを気にしながら飛び乗るように荷台に入って扉を閉めた。 「ハァッ…ハァッ…」 梶くんがあたしのスカートに手を強引に入れた。 「待って…ああっ!梶くんっっ!」 梶くんは無言でかき回す。
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