第2章

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それから数日後 あたしが休憩から帰るとレジで峰さんと隣の靴屋の響くんがイチャイチャしていた。 え? どういうこと? 峰さんはあたしの視線に気付くと響くんと距離を取った。 響くんもあたしに会釈して店を出て行った。 「え、峰さん、もしかして。」 「え、なにが?」 「付き合い始めたんですか?」 「ちがうよ。弟みたいで可愛いからさ。あたし、梶くん一筋だよ。」 あやしい 響くんとは、あれ以来言葉を交わしていないけど彼はあたしのことを好きなんだと思っていた。 峰さん、あたしと関係あった人ばっかりやめて。 なんなの? 「柏木さん、またしようよ。」 梶くんが倉庫にきた。 「あんっっ・・やめて。またこの前みたいになる。」 「休憩何時?」 「あと、30分。」 「じゃあ、また荷台にきて。」 「いいよ。」 梶くんの舌、スゴイ。 野性的 「あんっっ・・梶くん、あんっっ・・」 「いくよ?」 「うん、きて……っ」 荷台は床が汚れてるから立ちながらした。 梶くんは、力強くあたしを持ち上げてくれる。 キスしながら 梶くんがたくさん入ってくる。 あんっっ・・荷台の扉、少し開いてる。 ここなら建物から離れてるから大丈夫かな? え? 荷台の隙間から男女が二人。 峰さんと響くんが手をつないで歩いている。 やっぱり。 二人はそういうことなんだ。 「峰さん、やっぱり響くんと付き合ってるんですね。」 あたしは休憩から帰ってすぐ聞いた。 「え、あ……。」 戸惑っている。 「柏木さんには言うけど、あたし、二人とも好きなんだよね。」 え?
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