第2章

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あたしは、カクテルを飲みながら二人がイチャイチャしないか監視していた。 触るなよ。あたしの梶くんに。 「柏木さん、顔、コワイッ」 「え!」 響くんが顔を覗きこんできた。 「柏木さん、平気そうで安心しました。」 「あ、ああ。あのときはありがとう。」 「ずっと心配してたんですよ。」 「ありがとう。誰にも言わないでくれて。」 「柏木さんに会いに行っても峰さんしかいなくて、いつの間にか、峰さんのこと好きになってました。」 「え、じゃあ、最初はあたしに会いに?」 「はい。心配で。」 「ふーん。じゃあ、あたしのことは、もういーのね。」 「そ、そんなっ……。」 ちょっと意地悪したかな。 「また……柏木さんの……身体に触りたいです。」 「え?」 「あ、俺、なにいってんだろ。」 「さわる?」 「え?」 「峰さん、いま、ダーツに夢中だから。見えないよ。」 「い、いいんですか?」 「帰ってきたらやめてね。」 この席は少し観葉植物で陰になってるし。 響くんの手が、恐る恐るあたしの太ももに触れた。 「ああ……柏木さん。」 スカートの中に侵入してくる。 「あんっっ・・、逆にイヤらしいわ。」 震えてる 「柏木さん、キス………したい。」 「キスはだめ。」 「したい。お願い。」 「………少しだけね。」 チュッ………チュッ……… あっ……変な気持ちになる。 梶くんに見られたらヤバい。 響くんの手があたしの胸は侵入してきた。
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