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え、ちょっと待って
あっちのダーツで峰さんと梶くんが抱き合ってる。
あたしは立ち上がった。
そして、二人の元に急いで近付いた。
「ちょっと!」
あたしは二人を引き離した。
二人はビックリした。
「な、なに?柏木さん。いきなり。」
峰さんが勝ち誇った顔であたしに言った。
梶くんはうつむいてた。
あたし、何してるんだろ。
あたしが引き離したら変じゃん。
いや、変なのは峰さんじゃん。あたしじゃない。
「峰さん、響くんがかわいそうだと思わないんですか?」
「柏木さんが、なんで怒るわけ?関係ないでしょ?」
峰さんが梶くんの腕に手を回した。
う、
でも、
やっぱり梶くんは渡したくない。
梶くん、なんか言って。
お願い。
あたしの目から涙がポロポロこぼれてきた。
これはきっとバツだ。
いろんな人と関係をもったから神様がバツをあたえたんだ。
「梶くん、二人で別の店で飲み直さない?」
峰さんがカバンと上着を持った。
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