第2章

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え、ちょっと待って あっちのダーツで峰さんと梶くんが抱き合ってる。 あたしは立ち上がった。 そして、二人の元に急いで近付いた。 「ちょっと!」 あたしは二人を引き離した。 二人はビックリした。 「な、なに?柏木さん。いきなり。」 峰さんが勝ち誇った顔であたしに言った。 梶くんはうつむいてた。 あたし、何してるんだろ。 あたしが引き離したら変じゃん。 いや、変なのは峰さんじゃん。あたしじゃない。 「峰さん、響くんがかわいそうだと思わないんですか?」 「柏木さんが、なんで怒るわけ?関係ないでしょ?」 峰さんが梶くんの腕に手を回した。 う、 でも、 やっぱり梶くんは渡したくない。 梶くん、なんか言って。 お願い。 あたしの目から涙がポロポロこぼれてきた。 これはきっとバツだ。 いろんな人と関係をもったから神様がバツをあたえたんだ。 「梶くん、二人で別の店で飲み直さない?」 峰さんがカバンと上着を持った。
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