第1章

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うそ ドキドキ止まらない だって あんな笑顔 超好み どうしよう。 これは恋だわ。一目惚れだわ。 ここの人たち、なんとも思わないのかしら。 あんな素敵な兄さんが 毎日、荷物届けてくれるなんて。 「あ、あのー。」 「ん?荷受けできた?」 「荷受けはできたんですけど、あの~……業者の人……。」 「あー、梶くん?かっこいいでしょう?一目惚れした?」 「え?あ、そんな!そんな!別にあたしは!」 「あはは。いーの、いーの。梶くんモテるもん。みんなバイトの子は惚れてるし。」 「あー、そんなんですか。」 やっぱり……ライバルいるのか。 「みんな、梶くんにフラれて辞めるのよ。ここ。(笑)」 「え!じゃあ、峰さんも?」 「え!あたし?あたしは興味ないもん。梶くん、なに考えてるかわかんないし。」 そりゃモテるよな~……。女がほっておかないし。 あたしは数日後 初めて迎える連休前にあたしは梶くんのモテ方がハンパないことを思い知った。 「荷受けお願いしまーす!」 梶くんの声。 「柏木さん!これお願い!」 「え!」 みんな新人のあたしを置いて裏へ。 荷受けに3人もいらないでしょ!
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