第3章

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ど、どうしよう。 「いいですよ。出て。」 「う、うん、な、何もしないでね。」 「わかってますよ。」 「フリじゃないよ?本当にしないでね。」 「わかってますよ。ほら、怪しまれます。」 あたしは渋々、電話をとった。 「もしもし、柏木さん?」 「もしもし、どうしたの?」 え ちょっ…… 安池くんが 指を 「アンッ!」 やば あたしは安池くんを睨み付けた。 安池くんはいたずらな顔をした。 クチュ……クチュ…… アンッ……ア…… だ、だめ。声でちゃう。 「明日、映画いかないか?レイトショー。先輩からチケットもらって。」 「う、うん。アンッ……ア……ア……い、いく。」 「どうした?」 安池くんが中指を…………。 「ぃ、いま、マッサージきてて。」 「そうなの?いやらしい声出すからビックリしたよ。」 「ご、ごめん。ア……ア……」 「マッサージしてる人、男?」 「ち、ちが……っ。女の子。ち、ちか、力強いのよ。」 「おれ、なんか変な気持ちになってきたよ。電話切らないで聞いてていい?」 「へっ?」 これ、どういう状態? 後ろから他の男にいじられてるのに。 梶くんが電話の向こうで興奮してる。 安池くんが膝にあたしを後ろ向きに乗せようとした。 いやッ……。 あたしは拒否したけど、安池くんが強い。 ズズッ……。 「アアッ!アアッ!」 ヤバい 「柏木さん。いやらしい。マジで。普通にするより興奮するよ。俺。」 あたしは自分で口を押さえた。 安池くんがあたしの腰を上下に持ち上げたり、降ろしたり繰り返す。 パンッ パンッ お、音が…………。 「ハァ……ハァ……。」 梶くん、まさか 「俺、トラックの中で1人でこんなことしたのはじめてだ。」 やっぱり……。 電話切りたい。 言えない。
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