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私は、静かに梶くんのスマホを置いた。
やはり、見たくない。
自分のやましいことがあるから?
見てしまうとこの関係が終わるかもしれないから?
理由はわからない。
でも自分の中で止めた方がいいって声が聞こえた。
「今日は、どこ行くの?」
あたしはまた安池くんと会っていた。
しかも梶くんとのデートの約束をキャンセルしてまで。
自分の行動に驚いているくらいだ。
「今日は、海にしない?」
「え、夜だよ?」
「うん、逗子にいい場所があるんだ。」
「わあ!」
わたしはその絶景に感激した。
満月で明るい海。
海面が光ってる。
テラスにまで来るような波。
「これ、海近すぎない?」
「まあね、ギリギリ。台風のときは、ひどいけど。今日みたいな穏やかな夜は最高でしょ?」
「うん。感激だよ。」
安池くんが後ろから抱きしめてきた。
「あっ...っ」
優しく耳にキスしてくる。
「海岸には誰もいないよ。」
「で、でもこんなテラスでなんて…。」
「いつも車の中だから解放的な感じもいいでしょ?」
安池くんの手が私の胸元に入って、ブラのフロントホックを片手で外した。
「あっ…。」
指を巧みに動かす。
「こっちに顔向けて。」
わたしは言われるままにした。
チュッ…チュッ…
舌が絡み合う。
「デッキに手をついて、お尻を突きだして。」
「え…。恥ずかしい。」
「ほら、早く。してあげないよ?」
わたしは言われるままにした。
ピチャッ……。ピチャッ……。
いやらしい音
わざと音立てないでぇ。
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