第4章

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私は、静かに梶くんのスマホを置いた。 やはり、見たくない。 自分のやましいことがあるから? 見てしまうとこの関係が終わるかもしれないから? 理由はわからない。 でも自分の中で止めた方がいいって声が聞こえた。 「今日は、どこ行くの?」 あたしはまた安池くんと会っていた。 しかも梶くんとのデートの約束をキャンセルしてまで。 自分の行動に驚いているくらいだ。 「今日は、海にしない?」 「え、夜だよ?」 「うん、逗子にいい場所があるんだ。」 「わあ!」 わたしはその絶景に感激した。 満月で明るい海。 海面が光ってる。 テラスにまで来るような波。 「これ、海近すぎない?」 「まあね、ギリギリ。台風のときは、ひどいけど。今日みたいな穏やかな夜は最高でしょ?」 「うん。感激だよ。」 安池くんが後ろから抱きしめてきた。 「あっ...っ」 優しく耳にキスしてくる。 「海岸には誰もいないよ。」 「で、でもこんなテラスでなんて…。」 「いつも車の中だから解放的な感じもいいでしょ?」 安池くんの手が私の胸元に入って、ブラのフロントホックを片手で外した。 「あっ…。」 指を巧みに動かす。 「こっちに顔向けて。」 わたしは言われるままにした。 チュッ…チュッ… 舌が絡み合う。 「デッキに手をついて、お尻を突きだして。」 「え…。恥ずかしい。」 「ほら、早く。してあげないよ?」 わたしは言われるままにした。 ピチャッ……。ピチャッ……。 いやらしい音 わざと音立てないでぇ。
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