36人が本棚に入れています
本棚に追加
「アアッ…… 」
もう私の身体を征服しているかのようだ。
「すごい。ビシャビシャだ。」
「やめて、言わないで。」
「僕を欲しがってる?」
「うん。もう……。意地悪しないで。」
「じゃあ、そろそろいいかな。」
私は、安池くんを待っていた。
いつもみたいに強くして
いつもみたいに奥に
安池くんは、目の前に私のスマホを持ってきた。
「え?」
「彼氏に電話して。」
「え?」
「ほら、入れてほしくないの?」
「で、でも……」
「ほら、もう、ここまできてるよ。」
安池くんのが私のお尻に触ってきた。
「で、でも今日デート断ったし。」
「だからだよ。ほら、早く。」
安池くん、なにを考えてる?
「ほら、ココも待ってるよ?」
私は我慢できなくて、梶くんに電話をかけた。
「もしもし?」
『もしもし?どうした?今日、用事あったんだろ?』
「う、うん。よ、用事あって、ごめんね。キャンセルして。」
『大丈夫だよ。いま、どこ?』
「え、あ、えっと逗子にきてる。」
『逗子?何しに?』
「あ、親戚の家にきて……る。」
安池くんが入ってきた。
「アアッ……。」
『?』
背後からゆっくり突いてくる。
『大丈夫か?酒飲んでる?』
「だ、大丈夫。こ、今度いつにしようか。」
『ホントに大丈夫?迎えに行こうか?』
「だ、アッ……だ、大丈夫。」
こんな満月の月の光の中で、
後ろから
こんなこと……。
「じゃあ、そろそろ切るね。」
『うん、気をつけてな。』
電話を切ろうとした瞬間、安池くんが腰を早く動かし始めた。
「アアッ……アアッ……!!」
声がっ……。
『大丈夫か?』
「ウッ……ウッ……アアッ……」
『柏木さん?』
やだ
イク
イッちゃう!
「アアッアアッ!!」
私はスマホを落とした。
力が抜けて、膝から落ちた。
『柏木さん?おい!大丈夫?』
安池くんがニヤニヤしながらデッキに落ちた電話を切った。
「ハァ……ハァ……。安池くん、ひどい。」
「なにが?」
「絶対、バレたよ。今の。」
最初のコメントを投稿しよう!