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「か、考えを変えるのが早いですね…でもわかりました!あっ今日はどうされるつもりなんですか?宿を借りるとか?」
「実は何にも考えてなくてな。今日はそうなるだろう。学園にはいつから通える?」
「本来なら転入は手続きとかですぐには入れないんですけど、明日から通えるように手筈します!」
入学金やらの話もそうだが、どうやらこの少女…アリスティアだったか?
アリスティアの家はかなり裕福な上にかなりの権力を持っているらしい。
「明日からねぇ。随分と急な話だ」
「善は急げ、ですよ。多分宿屋の場所も知らないですよね?私が宿屋に案内しますから、今日はそこの宿を取ってください!もちろんお金は私が持ちます!明日早朝に迎えに行きますから、起きててくださいね?」
どうやら宿屋の代金まで出してくれるらしい。
お礼ってだけでそこまでするもんか普通?少し過剰すぎないか?
とはいえ、金というものは大事だ。金は命より重いという名言も存在する程に。
俺はアリスティアに甘える事にした。女に払わせる男は情けない?
知った事か。
外の世界は新鮮だ。
しばらくは退屈しないですみそうだ。
アリスティアに宿屋まで案内してもらいながら、俺はそう思った。
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