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留奈の言葉に、ダークロードは少し悲しそうな表情を浮かべると俯き、スターブレイカーを手に取る。
「そうか………。
ならば仕方ない。
かかってこい…留奈よ。
我が手で葬り去ってくれる。」
「…………。
それも嫌だ。」
留奈は武器を収め、悲しそうな表情でダークロードを見つめた。
「何故だ!!留奈よ。
貴様とはもはや戦う運命なのだ!!」
「何故だ……。
私は言ったはず………。
迎えにきた……って………。」
「うぐっ!!?」
闇に沈めたはずの心が浮上してくる。
スターブレイカーを持つ手が震え、動揺しているのが自分でもわかった。
「………。
私はお父さんを助けに来た。
私のお父さんは今、籠の中にいるお父さん………と、一緒に畑を作ってくれたお父さんだ。」
「やっ…やめろっ!!
我には、子など………。」
「本当は……お父さんと戦わなくちゃいけないと、絶対倒さなきゃいけないんだ……と思ってた。」
「そうだ!戦わねばならぬのだ!
武器をぬっ」
「でもねっ。お父さんを前にしたら、やっぱり無理だと思った。」
「ぐっ……」
「お父さんは、私にいっぱい色々な事を教えてくれた。
殺せないよ。」
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