第1章 揺れる魔王と…

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留奈の言葉に、ダークロードは少し悲しそうな表情を浮かべると俯き、スターブレイカーを手に取る。 「そうか………。 ならば仕方ない。 かかってこい…留奈よ。 我が手で葬り去ってくれる。」 「…………。 それも嫌だ。」 留奈は武器を収め、悲しそうな表情でダークロードを見つめた。 「何故だ!!留奈よ。 貴様とはもはや戦う運命なのだ!!」 「何故だ……。 私は言ったはず………。 迎えにきた……って………。」 「うぐっ!!?」 闇に沈めたはずの心が浮上してくる。 スターブレイカーを持つ手が震え、動揺しているのが自分でもわかった。 「………。 私はお父さんを助けに来た。 私のお父さんは今、籠の中にいるお父さん………と、一緒に畑を作ってくれたお父さんだ。」 「やっ…やめろっ!! 我には、子など………。」 「本当は……お父さんと戦わなくちゃいけないと、絶対倒さなきゃいけないんだ……と思ってた。」 「そうだ!戦わねばならぬのだ! 武器をぬっ」 「でもねっ。お父さんを前にしたら、やっぱり無理だと思った。」 「ぐっ……」 「お父さんは、私にいっぱい色々な事を教えてくれた。 殺せないよ。」
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