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第2章 強欲のマモン
一方、置いて行かれた由奈達ログフォースと真戦組のメンバーは、チャンの計らいにより、転送魔法で古城の正門前に飛ばされていた。
「留奈と弥がこの中に……」
「もう……これ以上血を分けた家族を亡くしてなるもんですか!」
「留奈お姉ちゃん!
待っててね!」
「留奈殿……」
「あの馬鹿………。
時間がない!急ぐぞ!!」
「まぁ、待ちなよ。連太。
作戦無しじゃ僕らも二の舞になるんじゃないかな?」
「美しく戦って、美しく勝利できる作戦を拓也氏に考えてもらわないと留奈様をお助け出来ないと思うねぇ。」
「チッ……」
皆の視線が、拓也に向けられる。
拓也は、腕を組み、数秒目を瞑ると策を導き出し皆に伝えた。
「ログフォースメンバーは、最前線でダークロード戦。
謁見の間に向かう。
真戦組メンバーは、留奈君達の救出だ!
城内を探してくれ!
相手がどんな手を使ってくるかわからない。
油断はするなよ!」
「はい!」
皆が武器を構え、古城に乗り込んでいく。
「刹那君。ちょっと。」
その中、拓也は刹那の肩を掴み引き止めた。
「えっ?何よ。」
「君は、ログフォースメンバーとして、真戦組のフォローに回ってくれ。」
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