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「えっ?なんで?
私も戦える!!!
大砲だって完全に治って…」
「だからさ。
今回の戦い…相手は相当強いと思う。
特に、真戦組の面々は、あの弥とはなんの面識もない。
真戦組から多大な犠牲がでては面目がつかないんだ。
前回のリベンジだと思って、引き受けてくれないか?」
「うっ……」
刹那は少し悔しそうな表情を浮かべるも、小さく頷き了承した。
「わかった。
あーっ!もう!全くしょうがないわねぇー。
まぁ?
確かに、私が適任みたいだし。
今度こそ守って見せるわよ!
任せて。」
「ありがとう。刹那君。」
すぐ真戦組の後を追う刹那。
拓也もボソリと呟くと走り出し、ログフォースメンバーと合流。
赤い絨毯を道標に走っていった。
「大きい……。」
赤い絨毯の終着点、謁見の間にたどり着いた由奈達は、その大きな門に圧倒され、佇んでいた。
「先生……これ、どうやって開ける?」
「うーむー。」
拓也は、門の前を二往復すると、力一杯押してみる。
「ヌオォォォォォ!!」
だが、びくともしない。
魔力で封じられているのであろうか。
ただ拓也の顔が真っ赤になるだけだ。
「駄目……みたいですね。」
「いや………。まだだぁぁぁ!!!………あ………。」
力み過ぎたのか、拓也の尻から聞こえるブォッと言う音。
悪臭が立ち込め、由奈達は、拓也から離れていく。
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