9月22日 特別法002号 剣道限定廃止政策

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「ご安心を。すでにその件については前々から私の方で対応を考えおりました。」 男は一つ息を整えると、持っていたリモコンをバックモニターに向け画面を切り替えた。 そこに映る文字に、ここにいる誰もが口を開け驚いた。 ''剣道限定廃止政策改正" 「なっ!?」 「改正だと!?」 驚くも無理もない。この政策が始まってまだ5年しか年月が経っていない。未成年犯罪率は大幅ではないが結果としては減ってはいる。 「・・・」 改正で騒がれている中、ただ一人だけ表情を和らげ静かに男を見ている者がいた。 「君のことだ。何か面白い事を考えているんだろう?」 「ええ、もちろん。これからお見せする改正の内容を見てもらえると皆さんはご納得頂けると思います。」 男は自信満々の表現を浮かべ、モニターにリモコンを向け次の画面に切り替え、そこに映し出された改正の内容を見せる。 その内容はあまりにも単純な内容だった。 ここにいる者たちが、最初は驚きに混乱しつつも次第に落ち着き始め中には手を叩く者で始めた。
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