9月22日 特別法002号 剣道限定廃止政策

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都内某所から少し離れた山岳地帯にある大きな軍事施設。そんな施設に一台の黒いセダンが門の前に止まった。 すると、運転席の窓がおり中から黒いスーツを着た男と助席に黒いコートを着た人間が座っていた。 男は軽く敬礼をすると、外にいた自衛官が駆け寄り同じように敬礼をすると来るのを分かっていたのか?手際良く門の扉をスムーズに開けた。 「ここで大丈夫だ。迎えには俺が行く。」 黒いコートを着こなしフードを被って顔は伺えないが、発した声は若く少年だった。 少年は腕に着いた黒い時計の時間を確認し、持っていた刀を腰に差した。 「特務官からの伝言です。教官を出所させたらすぐに戻れとの事です」 「急かすな。何かあるのか?」 「特別法が改正されました」 男からの言葉に少年の肩が動いた。 「わかった。出所次第すぐに戻る」 少年は男に背を向けると、ゆっくりと足を踏み入れ軍事施設の中に入っていた。
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