9月22日 特別法002号 剣道限定廃止政策

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地下二階 一本の長い廊下に蛍光灯だけが唯一の光が廊下を照らしている。その廊下には一人の自衛官がゆっくりと歩きながら一つ一つの部屋を覗き監視している。 すると、自衛官は少年の姿を見て慌てて走り出し、目の前で止まって敬礼をする。 「お疲れ様です!」 「鈴木貴史の出所だ。しばらく、ここを離れてくれ」 「了解です!」 自衛官は少年に再び敬礼すると、その場を去る。 そして少年は廊下を進み右に曲がる。 「・・・」 曲がった先に茶色のコートを着た少年が、腰に刀を差し壁に腕組みしながらもたれかかっていた。 「今度の新人は随分態度がでかいんだな」 「俺が来てから、5分遅いです」 「なんだ、敬語はしっかり使うんだな。えー名前、なんだっけ?」 暗い表情をしたまま少年はもたれかかっていた体を起こし、前に立って名乗り出した。 「朽木拓馬」 朽木拓馬 2ヶ月前のchess gameの生還者であり、執行人になった新人。現在全国指名手配犯である杉村一輝と同期にあたる。 「朽木拓馬か。来たのが俺で良かったな、他の奴だったら今頃殺されてる」 「説教はいいでしょう?早く仕事を終わらせましょう」 「見た目はあれだけど、意外と仕事熱心なんだな」 少年は持っていた鍵を取り出し、203号室と書かれた扉の前に立つ。名札には鈴木貴史と書かれた名札が扉の真ん中に掛けられていた。
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